《0318》 ノロウイルスの不思議(その4) 具体的な感染予防対策 [未分類]

ノロウイルスの感染予防は、頻回の手洗いにつきます。

石鹸や洗剤で充分です。

特に医療現場では、一行為一手洗いの原則を守ります。

 

配膳前の手洗い、おむつ交換後の手洗いも重視します。

おむつ交換時の際は、マスク、ゴム手袋を着用します。

結構面倒ですが、やらなくてはなりません。

 

感染者が浴場を利用する時は、シャワーだけが望ましいですが

浴槽を利用する時は、最後に利用してもらいます。

入浴後の浴槽は洗剤などで綺麗にあらっておきます。

 

ドアノブや床などは、塩素系消毒薬で清拭します。

小児病棟では塩素ガスで目が障害されるのでアルコールで。

患者さんへの対応にはガウン、手袋、マスクなどを付けます。

 

シーツやタオルは、「感染性物質」と明記して

リネンに出し高圧滅菌を指示します。

布団は可能であればホルマリン消毒を行います。

 

食材については、カキなどの生食を控えます。

加熱は85℃1分以上で行い、60℃では不十分です。

包丁やまな板も洗浄と熱処理、そして洗浄します。

 

調理人は調理前、トイレ使用後は厳重に手洗いをします。

もちろん嘔吐や下痢があれば就業できません。

症状が無くても不顕性感染があるので充分に手を洗います。

 

レストランでは、調理人と客とはトイレは共有しません。

調理人は毎月、糞便中のノロウイルスの遺伝子検査を行います。

知ればしるほどに、ノロウイルスは不思議なことばかりです。