昨日は、つどい場さくらちゃんプロデュースの「かいご学会イン西宮」に
終日、参加しました。
認知症介護を考える第5回目の全国イベントでした。
全国から集まった300余人に大きなエネルギーをいただきました。
第1部は松本診療所ものわすれクリニック(大阪)の松本一生さん、
特養「あじさい荘(東京)」のパワー溢れる鳥海房江さん。
さらに北海道の老健「ほの香」の安永道生さん、そして私の講演でした。
施設(特養)で、看取りまでされている鳥海さんの
「最期まで看取った時のご遺体の状態が介護の評価になる」、
「ひどい在宅もあるので施設と在宅の両方を上手く使えればよい」
というアドバイスは、聴衆の胸を打ちました。
第2部は介護家族さんから発信でしたが、お一人の介護者さんが
「介護の形は本人の表情を見て嬉しそうなら、それでいいんじゃないか」
と言われ、言葉や技術ではない、一人ひとりのケアは顔が違うように
同じではない、と改めて思い直しました。
そして家族介護の素晴らしさを再認識しました。
周囲から見たら、「何としんどい」と思うのに、それが普通って、ホント、すごい!
家族のいない独居の方には、ヘルパーや施設のスタッフ等介護に関わっている人が、
家族ではないが家族のような想いでその人に合った介護をしてほしい。
マニュアル通りの介護でなくても全然いい。
その人にとって普通ならそれでいいんじゃないの、そんな風に思えてきました。
認知症を根本から治す薬はまだありません。
しかし認知症介護は「当たり前の普通の生活を支援すること」、
そして「ご近所の力」で支えるものだと改めて感じました。
つどい場さくらちゃん代表の丸尾多重子さんにも劣らない
鳥海さんのパワーに、大きな元気をいただきました。
懇親会では全国から参加された「ケアラー」たちと交流しました。
人の数と同じだけ介護がある!
そして、介護は医療を元気にする!
そう感じた1日でした。