《0330》 被災者が被災者を助けている [未分類]

72時間を超えました。
私の知人たちも既に被災地に入っています。
世界中の国々からも救助隊が駆けつけています。

重症患者さんのヘリを用いた遠隔地への搬送も始まっています。
しっかりトリアージして非被災地にどんどん搬送するべきです。
中部や関西地方にも、運んでほしい。

しかし医療現場の多くは、「被災者が被災者を助けている」
という現実を忘れてはいけません。
これは過酷な現実です。

現場の医療者の体力もそろそろ極限に達する頃。
自分の家族を犠牲にしているはず。
心の中で「誰か助けて!」と叫んでいるはず。

そろそろ一服させてあげたい。
2次災害が心配です。
どうか過労で倒れませんように。

また原発周辺の方の恐怖も心配です。

ガソリン、水、食糧、オムツなどが絶対的に足りないそうです。
まだ流通ルートがありませんので、届けることができませんが、
ルートが出来次第、すぐに送れるように、準備を始めています。

首都圏など東京電力管内も「計画停電」で、大変混乱しているようで、
気の毒です。

特に、人工呼吸器装着中の在宅患者さんへの影響が心配です。
日本中が、普段から災害に備えておくべきだと再認識します。

このブログを避難されている被災者が読むことはないでしょうが、
今日から寒くなるそうなので、「低体温症」に注意が必要です。
高齢者や糖尿病患者さんは、特に気をつけてください。

車の中で過ごす人は「エコノミークラス症候群」にもご注意です。
1時間に1回は、足を動かしてください。
風邪やインフルエンザにも充分注意してください。

書くだけで何もできないのが悔しい……。
無力感に包まれながら、淡々と過ごしています。
こんな時でもわがまま放題の一部の患者さんには閉口しながら。

あの画面から何を感じるのか?
その感性にもかなりの個人差があるものです。
泣き出す人もいれば、我関せずという感じの人もいます。

このような国難には、せめて日本中が心を一つにするべきです。
今は何もできなくても、いつか役に立てるように準備をするべき。
この国難を乗り切るのは、「連帯」しかありません。