《0336》 尼崎にも被災者が疎開して来られました [未分類]

昨日、当院にも被災者が疎開して来られました。
新聞を見ると、関西の中で、宮城県を支援する担当は
兵庫県と書いています。

目の前に現れた「本物」の被災者に訊いてみました。
「すべてが別世界!」と表現されました。

まさに、16年前に私が感じたのと同じ。
そう、浦島太郎状態でした。

家も家具も何もかもが失われたとのこと。
確かにそうなると、どうしていいのか立ちすくむでしょう。
本当に気の毒に思いました。

血圧のお薬を飲んでおられたとのこと。
何の薬か分かりませんが、とりあえず出しておきました。
ついでに、手に怪我をしたので、湿布を出しておきました。

保険証のない方は、名前、住所、生年月日、事業所名などの
情報だけで受診できるそうです。
「気軽に受診してください、ゆっくり休んでください」と。

このようなこともありますから、常備薬は普段から少し余裕を
持っておくことをお勧めします。
まあ、貯めていたものを持ち出せない場合もあるでしょうが。

着々と西日本への「疎開」が進んでいます。
西へ向かう新幹線や大阪のホテルは、満員です。

各自治体での被災者の受け入れ態勢も整ってきたようです。
被災地からの避難民を受け入れる自治体に対し、厚労省は
財政負担を援助することを決めたと、既に報道されています。

移動手段を含めた細かな支援内容も、早急に明らかにしてほしいもの。
繰り返しになりますが、被災された弱者は「疎開」を決断してほしい。

難しく考えずに、「旅行」だと、頭を切り替えてほしい。
病気の方は、入院先が「西日本」になっただけ、だと。

もちろん「死んでもいいから残る」と言う人もおられるでしょう。
そのお気持ちは、よく理解できます。
疎開したくても立場上、最後の1人になるまで離れられない人もいます。

「疎開を勧める」一方、「取り残されている人のケア」の両面からの
支援が、今後必要になります。
難しい局面ですが、日本全体が手を取り合って乗り越えたいと願います。

また大変厳しい原発の状況ですが、消防隊員や自衛隊員の皆様の
まさに命がけのご活躍には、ただただ頭が下がるばかりです。

本当に御苦労さまです。
明日も頑張りましょう。
少しずつ休憩しながら。