《0034》 鼻からの内視鏡で、胃がんの早期発見を [未分類]

数年前から鼻からの内視鏡が、宣伝されるようになりました。
当院でも、経鼻内視鏡君が、毎日忙しく活躍しています。

鼻からの方が、確かに圧倒的に楽です。
口からの内視鏡は、苦痛を軽減するために、施設によってはボーとさせる鎮静剤を注射したり、
麻酔薬で完全に意識をなくして検査する場合があります。

鼻からなら、そんな麻酔は必要ありません。
経鼻内視鏡の弱点は、両方の鼻が詰まっている人には挿入できないこと、内視鏡径が細いだけに画像解析度と操作性が多少劣ることなどです。

長年、内視鏡をしてきた立場から言えば、口からの内視鏡の方が、よく見えて操作しやすいです。
専門病院での精密検査は口からしか行いません。
内視鏡治療も、もちろん口からです。
これは、太い特殊な内視鏡です。

前回、「口からが苦しかった」という方は鼻から、「多少苦しくても、よーく診てほしい」という方は口から受けてください。
要は、たった5分間の内視鏡検査を、手軽に受けていただけたら、いいのです。
内視鏡で治療可能な早期胃がんが、沢山見つかります。