《0342》 「不安社会、日本」に備えるための休息 [未分類]

2週間が経ちました。
20万人以上の人が、避難所で暮らし、3万人以上の人が、
県外に移動しているそうです。

被災地から遠く離れた尼崎でも、涙が止まらない、眠れない、
などと訴える人が増えています。

私も、テレビで今も家族を捜している被災者を見ると涙が出ます。
パニック発作を起こす人もいます。
あの映像を見続けたために、テンションが上がりっぱなし。

何かしたい、でも何もできない、という苛立ちがピークです。
正義感の強い人ほど、何とかしたいという想いが溜まっています。
真面目な人が、テレビ映像にかじりつきになるのも考えものです。

尼崎ですらそうですから、被災者らのストレスは想像を絶します。
原発問題と相まって、社会全体が急速に「不安化」しています。

被災地はもちろんですが、日本全体の問題として考えるべきです。
これからの日本は、「不安」との闘いになりそうな予感、です。

避難者の8割が、「家に戻りたい」と考えていますが、その4割が
「戻りたくても戻れない」と答えています。
この現実をどう捉えていくのか、不安をどう受け止めるのか。

でも、被災地の方には、ここらで一息ついていただきたい。
風呂に入って美味い飯を腹いっぱい食べる……。
人間は頑張り過ぎると壊れてしまいます。

阪神大震災の2週間目、大阪に出るとそこは別世界でした。
風呂と飯の後、本当に「生き返った!」と思いました。
被災地に戻って、またひと頑張りできました。

いつまでも体育館や施設の中で頑張っているとかえって体調を
崩してしまわないか心配でなりません。

本当の闘いは、これから、いやもっと先、だと思います。
長い長い闘いに備えるためには、ここらで一息ついてください。

緊張の糸が切れる時が、最も心配です。
私たち、西日本は、いつまでもいつまでも寄り添います。
我々が今後対峙するのは、実は「不安社会、日本」なのです。
そのためには、今、「休息」が必要なのです。