《0349》 プライバシーがストレスを軽減する [未分類]

避難所生活で疲れきっている被災者が増えています。
プライバシーがない生活は、かなりのストレスです。
現代人はプライバシーが守られた中で生きています。

避難所のプライバシー確保に段ボールが利用されています。
段ボールのわずかな仕切りが、ストレスを軽減してくれます。
救援物資リストに段ボールが入っている理由が分かります。

お正月に、大阪のホームレスの方へ寝袋配りをされている
ボランティアさんの見学をさせていただきました。
ホームレスの方は、段ボールを上手く活用されていました。

隣の方との境界線を定める。
雨風を避ける。
段ボールの屋根を付けて歩行者から見えないようにする……。

壁も屋根も扉も段ボールで出来ている「家」もありました。
まるで本物の家のようでした。
これなら私も住みたい。
工夫すれば何でもできるものだなー、と感心しました。

人間とは、不思議な存在。
プライバシーがないとつらい生き物です。

ホームレスの方の自然の知恵が避難所生活でも活きると思います。
ぜひともストレス軽減のために段ボールを活用していただきたいもの。

避難所では、インフルエンザとノロウイルスが蔓延しています。
どちらも、マスクと手洗いが大切ですが、水が不足しています。
工夫しながら、何とか清潔が保てるよう、お祈りいたします。

避難所の支援と疎開先での支援の二つの方向性が見えてきました。
それぞれに避難所間の格差が生じないように情報共有しながらの
支援活動が必要です。

尼崎からの医薬品や支援物資を載せた民間企業のトレーラーが昨日、
福島県に向けて出発し、今日福島県の3拠点に到着予定です。

『相乗り』(ライド・トゥギャザー)プロジェクトに便乗です。
これは、被災地に点在する拠点にいち早く支援物質を届ける取組み。
「考えながら突っ走る!」が、合い言葉の『相乗り』プロジェクトです。

その第3弾は、福島県方面(福島大学、南相馬市など)に着きます。
取り残されそうな避難所や施設に、大阪や尼崎からの関西人のこころが、
上手く届きますように。

そうそう、拙著「震災が教えてくれた町医者力」も10冊入れました。