《0035》 死亡率1位の肺がんをどう見つけるか [未分類]

以前から「日本人のがん」といえば、「胃がん」でした。
しかし、現在、がん死亡率の第1位は「肺がん」です。
喫煙に関係した「肺がん」と、関係しない「肺がん」があります。

2年前から市民検診が廃止され、メタボ健診に変わりました。
メタボ健診には残念ながら、胸部レントゲンが入っていません。
これも多少影響してくるかと想像します。
また尼崎の場合は、アスベストの影響も考えられます。

さて、胸部レントゲン写真1枚で、肺がんの早期発見ができるか?
半分イエスで、半分ノーでしょうか。
レントゲン写真1枚での肺がんの発見は、意外に難しいものです。

私は日本肺癌学会の会員です。
泊まり込みでの学会主催のレントゲン読影会に参加したり、
がんセンターの専門家による勉強会の主宰もしたりしてきました。
いくら勉強しても、1枚のレントゲン写真の読影は奥が深いです。

CTによる肺がん検診の有用性については、賛否両論です。
CTでは、沢山の小さな早期肺がんが見つかりますが、小さ過ぎて確定診断できない場合もあります。

いろんな意見があるのですが、私は胸部レントゲン健診を復活させるべきという考えです。
年に一度は受けていただきたいものです。