《0352》 届かなかった義援 [未分類]

昨日「もし被災者が無料で新幹線に乗れたら」と書いたところ、
大きな反響をいただきました。

医療と同様、名前・住所・生年月日だけで乗れるようにするという案。
今日、様々なメデイアにこの私案を投げかけてみます。

実現するのは簡単なことです。
「災害救助法を交通にも適用する」とすればいいだけ、ですから。

ところで、孫さんの100億円寄付には驚きました。
役員報酬を引退まで寄付するとの勇気に感動しました。
カッコイイ!

外国から特にアジアからも多くの義援金が集まっているそうです。
タイの下町の子供たちが、象に乗って9万円も集めてくれました。

また、隣国・台湾からも多くの義援金をいただいています。
平均所得を勘案して国民1人当たりの寄付金額に換算すると、
何と日本人より台湾人の方が多く寄付されているそうです。

これにはちょっと考えさせられました。

さて、私は16年前、神戸市灘区で阪神大震災に被災しました。
一部損壊でしたが、マンションの補修に結構なお金がかかりました。

しかし、1年経っても2年経っても義援金は1円も届きませんでした。
そもそも義援金とはそんなものだと思います。

分配法の議論に何年かけようが、公平な方法など永遠に出ません。
本来、義援金は早く配れば配るほど価値が高いものです。
たとえ少額でもいいから少しでも早く困っている人たちに届けるべきです。

想いやりと安心を伝えてこそ価値があります。
ぜひとも世界中から寄せられた義援金を早急に配分していただくことを願います。

新幹線無料パスも、政府や行政ができる「義援金」の一つでは。
新幹線の空いている席に被災者を乗せても、費用はかかりません。

必要なものは、リーダーシップ。
為政者と企業の勇気と決断が、多くのPTSDを防ぐはずです。