《0353》 認知症患者さんはどこに行った? [未分類]

テレビやネットを見ていると、老人や子供は出てきます。
インフルやノロウイルスやがんや人工透析も、出てきます。

しかしなかなか出てこないのが、認知症患者さんです。
認知症患者さんは体育館型の避難所生活は困難でしょう。
認知症施設も有限ですから、急には受け入れないでしょう。

ならば、ご自宅に閉じこもっておられるのでしょうか?
デイケアやショートステイは停止しているでしょうか。
ケアマネさんはどうしているのでしょうか。

壊滅地区の認知症に関しては、医療も介護もかなり厳しいと想像します。
認知症のお薬の供給も充分でしょうか。

しかしこれについては、2説あります。
薬が減って状態がよくなったのでは?という説もあるのです。

一度始めたお薬を自ら中止することは、医師は苦手です。
患者さんは得意ですが……。
その自己判断が、よかったり、裏目に出たり、様々ですが。

高血圧のお薬は、サバイバルに絶対的に必要だと思います。
限られた品目で工夫しながらやり繰りされているようです。

では、認知症のお薬も、はたして必需品なのでしょうか?
昨日、発売されたばかりの新しい認知症薬の説明を聞きながら、
被災地の認知症患者さんに想いを馳せていました。

そもそも、認知症以外でもこんなに沢山のお薬が本当に
要るのでしょうか?

ここ、尼崎ですら、品切れになったお薬がいくつかあります。
仕方がないです。
この際ですから「お薬の種類がグッと減ってくれないか」と
秘かに願っています。

「お薬を減らすにはいい機会」になる、と考えればどうでしょうか。
お薬がなければないなりに、工夫してやり繰りすればいいのです。
お薬に振り回されてきたことを見つめ直すいい機会かもしれません。

とはいっても、神経難病や重症糖尿病の方の絶対必要薬は1日でも
空白が出来ないように調達に協調が必要です。
特に施設入所者のお薬の調達が心配です。

被災地の特養で働く知人から、情報が入ってきます。
入所者が増え、特養の収容人数が、増えています。

認知症患者さんも大変ですが、介護者も施設職員も大変です。
今後は、介護職員の健康管理にも充分配慮する必要があります。
私は、不眠不休でずっと頑張っている介護者の健康が心配です。

病院には救護班が入りますが、介護施設にはあまり入りません。
これから医療ニーズが高まるのは、「特養」と「在宅」だと思います。