《0358》 「政治に決断」「行政に臨機応変」を [未分類]

あれからちょうど1カ月。
今回は評論家のような苦言を少々書かせていただきます。

戦後最大の国難です。
まさにオールジャパン、官と民一体となった復興が必要です。

しかしどう見ても縦横の連携が上手くいっていないようです。
官僚との距離が歪んだ政治主導や縦割り行政が透けて見えます。

被災地の方の元気が唯一の救いですが、このままでは駄目です。
これから1年、いや10年、いや30年後を、考える時です。
一方、一つの単純なアイデアすら通りません。

例えば「被災者の新幹線移動を無料化する」という提案。
これに興味を示す政治家がほぼ皆無という現実が、悲しい。

被災者の気持ちが分かる政治家はいないのか。
子ども手当より、なぜ被災地復興を優先しないのか。
政治家に必要なものは、「決断」と「覚悟」ではないのか。

では、行政はどうでしょうか。
ある避難所から沖縄への疎開を希望される女性がおられました。
沖縄県に問い合わせると、

○罹災証明書もしくは罹災証明申請証明書のコピー
○県のホームページからフォームをダウンロードし、プリントしたのに書き込む
○航空券を被災地からの出発空港で受け取る、そこまでは自分で移動
○災害救助法ではなく県の予算で5月末まで

と言われたそうです。
これが行政の現実だそうです。

でもこれって、まさに「お役所仕事」ではないでしょうか。
本当は災害救助法を「医療」同様、「移動」にも適用したいのですが……。

こんな非常時こそ役に立つのが、「行政」ではないでしょうか。
この期に及んでも、形式主義に囚われている行政は情けない。
今後も縦と横の連絡も期待できません。

今、行政の方には「臨機応変」という言葉を贈りたいです。
こんな時に縄張り争いや押し付け合いをする行政にはうんざりです。
今、ほしいのは、決断と実行のみ、です。

以上、普段なかなか言えない本音を、書いてみました。
多くの皆様も、おそらく同じ気持ちではないでしょうか。