《0365》 眼科診療車に長蛇の列 [未分類]

被災地の医療需要は、口腔ケア、眼科疾患、生活習慣病などの
いわゆる「慢性疾患」に移ってきたようです。

宮城県では「眼科診療車」に長蛇の列が出来たそうです。
米マイアミ大から空輸された眼科診療車が、宮城県で活動を始めました。

慶応大の坪田一男教授がマイアミ大バスコムパルマー眼研究所の
教授に依頼し、3カ月間の無償貸与を受けたそうです。
それをロシアの輸送会社が、無償で仙台空港まで運んだそうです。

避難所ではコンタクトレンズの長時間着用による炎症や、
不衛生な環境での感染症が増加しているそうです。
「70歳以上の10人に1人が緑内障」と言われています。

私も、阪神大震災の時、メガネを探すのに苦労した苦い経験があります。
命を取るのか、メガネを取るのか?眼の問題は、本当に大切です。
それが動機となり「50歳のレ―シック手術」を敢行しました(恥)。

この診療車は無保険の貧しい人たちのために04年にマイアミ大が製造し、
05年のハリケーン・カトリーナの際は被災地で活躍した車だそうです。
手術以外は、病院と同じ環境で診療できるという大変驚きの診療車です。

移動診療車と聞くと、色々連想します。
まず小さい頃よく見かけた、移動図書館。
現実的なものでは、移動歯科車、移動薬局……(あったらいいな)。

広範囲な被災地で効率よく医療を提供するには、知恵が必要です。
さらに臨機応変な行動力も必要です。

さすが、アンチエイジング学会の理事長でもある坪田先生です。
お年寄りや目の痛い人たちが、長い列を作ったそうです。
今後、女川町のあとは石巻市内などを回る予定だそうです。

世界の医療界が、日本の医療を支援してくれています。
今こそ移動診療車のような柔らかい発想が人を救います。