《0367》 15歳の背中から東北を想う [未分類]

昨夜は、校医をしている夜間高校の健診に出務していました。
最近の15歳は、私の15歳と違い驚くほど大人びています。
お化粧をしたり、髭をのばしたり、私より風格のある子供たち。

しかしよく見ると、大半の子供たちの背中の皮膚が荒れています。
偏食や野菜不足からビタミン・ミネラルが不足しているようです。

さらによく見ると、大半の子供のお腹が出ています。
かなりメタボの私より立派なお腹の子供も沢山いました。
過食と運動不足は相当だなー、と考え込んでしまいました。

そして思わず、東北の15歳のことを想ってしまいました。

彼らは、ちゃんと入学式ができたのでしょうか。
授業は始まったのでしょうか。
ちゃんと食べているのでしょうか。

避難所ではいまだに1日にオニギリ1個だけの所もあるとか。
初めてカップラーメンを食べるという老人の映像も見ました。
極端な栄養不足と偏りで体調を崩す人が続出しているとか。

せめて育ちざかりの子供には充分な食べ物が届いてほしい。
彼ら若者は、東北の将来、日本の将来を担う大切な宝です。

そのためには、一時疎開もやむを得ないのではと思います。
復興の象徴は、若者。
若者は、やがて老人を助ける。
やはり、こんな時こそ「教育」です。

夜間高校の子供たちには、6月に栄養と防煙の授業もします。
学校教育の基本に「健康」という授業を入れるべきと考えます。

病気は予防が一番。
予防は、子供の教育から。
15歳の背中を見ながら、東北の子供を想った夜でした。

雨風が激しく、まだ不順な天候が続いて病人が多いです。
全国各地に疎開してきた子供たちを頑張って支援しましょう。
親を亡くされた子供たちを、官民を挙げて支援しましょう。