《0376》 70歳代のボランティアさん [未分類]

昨日、岩手県遠野市のボランティアセンターを訪れました。
沿岸部から少し入った遠野にボランティア拠点があります。
そこで、何人かのボランティアさんにお話をうかがいました。

60歳以上のボランティアさんが何人かおられました。
ボランティアというと若い人をイメージしていました。
しかし、リタイア後にボランティア活動をしている方も。

関西、特に、阪神間からも何人か、来られていました。
「阪神淡路大震災のお礼がしたい」とのこと。

何と70歳代の方も、元気に活動されていました。
彼らは、純粋に個人で来ていました。
はるばる神戸から1人で車を運転して、この遠野まで。
すごいエネルギーです。

自治体のボランティア枠は、すぐに倍率が数倍になるそうです。
60歳以上はまず年齢で、書類審査で不合格になるそうです。

自治体ボランティアに合格するのは受験より大変なようです。
不合格通知をもらった人たちは、自分で飛び込んで来たそうです。

毎朝、当日のボランティアの仕事が割り振られています。
遠野からは、大槌、釜石、陸前高田に振り分けられていきます。

自分自身が大昔にやっていた、日雇い労働者を思い出しました。
前日に、各地のボランティアセンターから要請が来るそうです。
各地での現地ボランティアは、テントなどに宿泊しています。

しかし後方支援のボランティアさんは、体育館での寝泊まりでした。
仕切り板で仕切られた空間に、同じ布団が並んでいました。
消灯は午後10時と、健康的。

朝のミーティング、夕方のミーティング、夜のミーティング。
コミュニケーションに費やす時間は、私のクリニックより多い。
様々な連携の中に、ボランティア活動があることを垣間見ました。

シニアボランティアの方の名刺をいただきました。
「NEWフリーター」という肩書きがありました。
様々な生き方があるのだと、改めて感心しました。

被災家屋の片付けのお手伝いや被災工場の片付けのお手伝いなど、
沢山の仕事があります。
ついつい、傾聴ボランティアにもなってしまうそうです。

昨日は、震災当日から起算して49日目でした。
この節目の日の午後2時46分に、宮沢賢治の故郷である花巻の地に
生まれて初めて立ちました。