《0404》 被災地のタクシー事情 [未分類]

壊滅地区には、電車やバスがありません。
多くのタクシーも流されました。
残ったタクシーがフル回転しています。

行く先々でのお寺で、お葬式が行われていました。
お骨を抱えてタクシーに乗る人を沢山見ました。
納骨の際もタクシーだけが、市民の足でした。
流された家を見に帰った人も皆タクシーでした。
少し待たせてから、また乗って帰られました。
壊滅地区には流しのタクシーなど走っていません。

生き残った者は、毎日、やることが沢山あります。
仏事、家財探し、通院、役所通い、買い物……。
タクシー以外に、市民の足がありません。

一方、地元・関西ではタクシーが余っています。
どこに行っても、空車の行列です。
国が何台か借り上げて現地に送ればどうでしょうか。

被災証明があれば、無料でタクシーに乗れるようにする。
乗り合いでも構わないのです。
どんなに喜ばれるでしょうか。
運転手さんの給料は国が出します。
被災地限定の「国営タクシー」。
被災地の雇用対策にもなります。

JRの無料パス提案を、タクシーにも適用するのです。
移動の確保は住居の確保と並んで大変重要な課題です。
上手く気分転換もすればPTSDや自殺予防にもなる。

どうでしょうか。
不思議なことに、国会議員は興味を示しません。
「移動問題」は経済問題に並ぶと思うのですが。