《0408》 世界禁煙デーと被災地 [未分類]

今日5月31日は、「世界禁煙デー」です。
全国各地で禁煙イベントが繰り広げられます。

神戸市では6月4日に禁煙行進が行われます。
兵庫県では受動喫煙防止条例が、審議中です。
もし通れば神奈川県に次いで全国2番目です。

受動喫煙防止は間違いなく世界的な潮流です。
日本はタバコの健康被害の広報が最も少ない国。
国際的に見れば、日本は最もタバコ後進国です。
FCTCという国際条約が達成できていません。

さて東日本大震災ではタバコ工場も被災しました。
今なお製造・流通してないタバコが沢山あります。
外国タバコに切り替えられた方も、多くいます。

被災地ではタバコは重宝がられているそうです。
「何がほしいですか?」と訊いたら「タバコ」と。
ニコチン依存症の方はさぞつらかったことでしょう。

フクシマは、放射能汚染問題で日々揺れています。
内部被曝や低用量被曝が、連日報道されています。
将来、がんや白血病が増加するかもしれない、と。

低用量被曝が本当にがんを増加させるのかは不明です。
ほんの少しだけ増加させるかもしれない、と思います。
それを、危険と見るのか、受容範囲内と見るのか……。

私たちは、さまざまな毒物に囲まれて生活しています。
タバコもその一つだと思います。

低用量被曝とタバコの発がん性を比較したらどうでしょうか。
私は、タバコの方が上に来るのではないかと思っています。
データはありません。
被曝の程度にもよるでしょう。

確率の問題です。
タバコは、咽頭・喉頭がんを何十倍にも増やします。

一方、低用量被曝は、甲状腺がんをどれだけ増やすのでしょうか。
放射能パニックになる人と、受動喫煙パニックになる人。
後者の方が、合理的だと思います。
今年の世界禁煙デーでは、受動喫煙防止が目玉です。

被災地は、「ストレス」でいっぱいだと思います。
タバコの本数が増えた方もおられるでしょう。

しかし、タバコでストレスは解消できません。
解消したと思うのは、「錯覚」です。
それが依存症という病気の本質です。
愛煙家の皆様には怒られるかもしれませんが。

避難所で美味しそうにタバコを吸う人を見ました。
宿泊施設や食堂はタバコの煙で溢れていました。

今、被災者にタバコのことを言うのは酷かもしれません。
しかし、少し落ち着けば、禁煙治療をお手伝いしたい。

いつか、「被災地から禁煙」となることを夢見ています。
以上が、今年の世界禁煙デーの雑感です。