《0411》 初めての厚労省 [未分類]

昨日、生まれて初めて厚生労働省を訪れました。
自分の日々の診療を管轄しているお役所です。

ドキドキしながら到着しました。
入り口前で検問があり、名刺を1枚出しました。

雨に濡れながらのチェックです。
さらに受付で、2枚の名刺を要求されました。

厳しいチェックを潜り抜けて中に入ると、暗い!廊下の電気は、ほぼ消えていました。
エレベーターも半分しか動いていませんでした。
トイレの電気も、センサーで作動するものです。
いたる所に、「節電」感覚が伝わってきました。

中はとても広くて迷子になりそう。
地図を見ながら目的地にやっとたどり着きました。
限りなく田舎者のように感じました。
仕事場は普通に電気がついていて、ひと安心。

膨大な書類にまみれ、職員は忙しく働いていました。
ちょうど、あの内閣不信任案の採決の直後でした。

何事もなかったかのように、それぞれの業務に集中。
政治と行政は別なんだ、と改めて感じました。
夕方からは官邸で、消費税と社会保障の一体改革の議論。

厚労省の内部も、おそらく縦割りに悩んでいるのでしょう。
大きな病院等が、臓器別縦割りに悩んでいるように。

ここでもリーダーの役割は大きいだろうと、感じました。
少なくとも昨日お会いしたリーダーは、いい方でした。

普段はご縁の少ないお役所ですが、目に見えない所で、国を背負ってこんなに頑張っている人がいるんだ。
初めての厚労省は、ざっとこんな印象でした。
小学生以下の感想文で申し訳ありません。

同時並行で、永田町では社会保障の勉強会も開かれ、政治家たちが、忙しそうに出入りしていました。
ここでも、まるで何事もなかったかのように……。

一般的な講演、議論の後、被災地に関する質問が出ました。
ずっと傍聴していて、「やっと出た!」という感じでした。
スウェーデンの話から、やっと被災地の話にたどり着きました。

永田町や霞が関には、沢山の人がいて、忙しく働いている。
目の前の書類に埋没しながら、一生懸命頑張っておられる。
だのに、何かが足りない……。

それは、力強いリーダーシップだと感じました。
あるいは「現場感覚」と言ってもいいと思います。
折角の膨大なエネルギーを、一つの方向に導く力。
それさえあれば、日本はまだ捨てたものじゃない!

議員さんに、震災孤児への募金ビラを配ってきました。
町医者の活動などおそらく何の意味もないのでしょうが。
でも義援金をピンポイントで届けるのは民の仕事でしょう。