《0419》 東北と世界と平和 [未分類]

今日で、震災から3カ月目ですね。
まだまだ、すべてが始まったばかりでしょうか。
長い道のりの、ほんの一部だったのでしょうか。

東北は、世界に大きな影響を与えました。
世界は、東北に驚いた。
実は、私自身もすごく驚きました。

女川町の佐藤充さんのお陰で、中国と韓国と日本の首脳が、一堂に笑顔で会しました。
東アジアの関係が、少し変わったように感じました。

お隣、台湾からは、特に多額の義援金をいただきました。
アジアの国の裏通りでも、募金活動が行われました。
タイの象さんまで募金活動に一役かってくれました。

アメリカ軍にも助けていただきました。
「トモダチ作戦」本当に、ありがたいと思いました。

ヨーロッパでは、知人が街角で募金をしてくれました。
NYでは、何と被災地の学生が募金活動をしている。
世界中が、東北を、熱い心で支援してくれています。

ロニー・アレキサンダー教授(平和学会)は、被災地を訪れて、子供たちにクレヨンで絵を描いてもらっています。
同時に、海外でも同じことをしています。
絵を通して、心の交流、グリーフケアを行っています。
ここにも、阪神大震災の教訓が活きています。
16年前の子供たちが、いま、世の中で活躍しています。

私が知っている狭い世界だけでも、これだけのつながりがあります。
まさに、「絆」。
きっと、無数の絆があって、大きな束になっていくのでしょう。

文明学者・梅棹忠夫先生は、「文明は破滅に向かうしかない」と絶望しました。
しかし、ひとすじの「光明」がある、とも言い残しました。
その「光明」とは、東北人の忍耐強さだったように思えます。
また東北に想いを寄せた「世界」でもあったように思います。
権力者も名もなき人々も気持が一つになった瞬間があった。
青臭いと笑われるかもしれませんが、本当にそう感じました。
広かった地球が少し小さくなったかのように、共鳴しました。
自然の前で、少しだけ謙虚になりました。

東北は間違いなく、世界につながっています。
世界は平和に向かって、少し方向転換したようにも思います。
福島で苦しんでおられる人の苦労をプラスに転化しなくては。

震災と平和。
おかしいでしょうか。
私は、両者はつながっていると思います。