《0423》 原発さえなければ…… [未分類]

1人の酪農家が自ら命を絶たれた。
原発から50キロの相馬市。
恐れていたことが、ついに起きた。

彼は、36頭の乳牛を飼育していた。
昨年、堆肥小屋を借金して建てたばかり。
農協から仮払いはされていたようですが、やはり資金繰りに苦しんでいたそうです。

牛を手放したのが何よりもこたえたのか。
将来を悲観していたのだろうか。
生きていくことに疲れたのだろうか。

彼には7歳と5歳の子供がいる。
両親が苦労して開拓してきた酪農業。
2代目として40年間、酪農業を営んできた。

多くの酪農家は、借金を背負っている。
自転車操業の事業所が多い。
ギリギリで運営されている。
国家は、個人補償は一切しない。
16年前の阪神大震災の時もこれに泣いた。
今回、まさにデジャブ……。

震災を乗り越えた人が、人災で死んでいく。
人の命を守るのものとして、納得できない。
彼のような犠牲者をもう出してはいけない。

みんなで、痛みを感じよう。
みんなで、声を出そう。
生活基盤あっての復興、だと。