《0424》 警察さん、ありがとう! [未分類]

ほぼすべての被災地で多くの自衛隊員とお会いしました。
遺体の捜索、瓦礫の処理、避難所への救援物資の運搬。
ありとあらゆる難作業に、取り組んでおられました。

自衛隊員と実働医師の人数は、確か同じくらいだったはず。
約24万人。

その大半が、被災地に入って活動されたのでしょう。

黙々と働いていても、カメラを向けると逃げて行きました。
近づいてお顔をよく見ると、皆さん、疲れきっていました。
テント生活が1カ月以上も続いたので、限界だったのでしょう。
遠野のグランドに張られたテントの下は寒かったでしょう。
零度近い気温の中、プライバシーもない中、ちゃんと眠れるか。
私は、産業医としても彼らの健康管理が心配でした。

自衛隊さん、ありがとう!あちこちで、このような書き込みを見ました。
私も自衛隊員とすれ違う度にお礼をしました。

一方、自衛隊と並んで、警察や機動隊の方もいました。
彼らも、懸命に遺体の捜索などを行っていました。
警察は目立ちませんが、大変な作業に従事していました。
特に遺体の収容や身元確認は、精神的にもつらいでしょう。
検視の医師と協力しながら、丁寧に作業されたでしょう。

警察のご尽力、医師との連携は、相当なものでした。
自衛隊さんありがとう!は何度も聞きましたが、警察さんありがとう!という声は一度も聞きませんでした。
なぜでしょうか?自衛隊は普段見かけないが、警察は見慣れているからでしょうか。

本物の自衛隊を初めて見た、という人もいました。
珍しいものはありがたいが、見慣れたものは特段感謝されないのか。
自衛隊は災害救助が本業。
警察は事件の処理が本業。
考えてみれば、警察の方が本業以外で頑張ったと言えるのでは?
普段は在宅車両への大変厳しい駐禁取り締まりで、大変恨めしい「警察」ですが、今回、敢えて言わせてください。

「警察さん、ありがとうございます!御苦労さまです」