《0429》 全国の保健師さんを東北に! [未分類]

被災地の医療・介護で、今、一番必要な専門職は何か?医者でも看護師でもない。
保健師さんだと思います。
保健師さんといっても馴染みのない方も多いでしょう。
まだ一度も見たことがないという人がいるかもしれません。
保健師は、看護師試験に合格した上で取得できる資格なのです。
看護師は、病気や怪我をした人が治るまでのお手伝いをしますが、保健師は、病気や怪我にならないためのお手伝いをするのです。
地域の予防医療のプロなのです。

全国で80万以上いる看護師に対して、保健師の資格を持つ人は5万弱と圧倒的に少なく、今後の人手不足が心配されています。
ちなみに医師数は、24万人程度です。

保健師さんの仕事は、検診、メンタルケア、介護予防などです。
素晴らしい実績を残されている保健師さんが、沢山おられます。
驚くほど、医学、看護、予防、公衆衛生などの知識が豊富です。

仮設住宅やみなし仮設のアパートやマンションなどには、コミュニティーの崩壊や孤独に悩む人が増えるでしょう。
こうした場所にこそ、保健師さんが必要なのです。
孤独死や自殺を防ぐ!これは、言うは易し、行うは難し。
実際は、保健師さん頼みなのです。

地元・尼崎市の保健師さんも、現在も気仙沼で活動中です。
関西広域連合として、これまでに延べ2000人もの保健師さんが、被災地に派遣されたそうです。
しかし、保健師1人で1000人以上の避難者を担当している自治体がいくつかあるそうです。
特に、福島県では保健師さんが圧倒的に不足しています。

普段は、メタボ健診や指導に忙しい保健師さんですが、そちらはしばしひと休みしてでも被災地に赴いてほしい。
保健師さんを最も必要としているのは、被災地なのです。
保健師の多くは、役所や保健所にお勤めだと思います。
ですから、その組織のトップの理解が必要です。
ぜひとも、持てる力を存分に発揮して長期的に活動してほしい。

孤独死や自殺を防ぐプロは、保健師さん。
頑張れ、保健師さん!御苦労さま、保健師さん!被災地で保健師さんを見かけたら、声をかけてみてください。