《0043》 早期発見が難しい、膵臓がん [未分類]

よく、病院から、末期膵臓がんの方の在宅ケアを頼まれます。
糖尿病で専門病院に通院していたが、気がつけば、末期膵臓がんだったというパターンが多くありました。

膵臓がんは早期発見が困難ながんとして有名です。
早期だと思っても、術後に再発・転移する方が多いのです。
ジェムザールという点滴とTSー1という飲み薬を組み合わせた抗がん剤治療が行われます。

先日、偶然にも、直径1センチの膵臓がんを発見しました。
手術で助けていただきました。

膵管が2ミリと拡張していたので、専門病院に紹介し、膵管鏡と膵液細胞診で確定診断されました。
膵臓がんの早期発見には、このようにエコー検査が重要です。
膵管の拡張や膵のう胞が多発している方は、厳重フォローとしています。
CA19―9やDUPAN―2という膵臓の腫瘍マーカーの値も大変参考になります。

膵臓がんは、食生活の欧米化に伴う生活習慣病とも言われています。
静かに増加しているがんです。
心当たりのある方、糖尿病の方は、年1回程度、腹部エコー検査を受けることをお勧めします。