《0440》 震災で閉鎖されたスキー場 [未分類]

先日「震災で職を失った」という方が来院されました。
震災時、群馬県のあるスキー場で働いていたそうです。
しかし、震災数日後にスキー場が閉鎖されたそうです。

原発、節電の影響でしょう。
こんな時期に、リフトを動かしていいのだろうか?
いわゆる、自粛ムードの中の、閉鎖、解雇でした。

彼は、今、関西に帰ってきています。
この冬は関西にいるしかありません。
震災で職を失った方が身近にいます。

群馬県のスキー場の9割が閉鎖されたそうです。
被災地のスキー場は、全滅だったのでしょうか。
今年の冬のウインタースポーツはどうなるのか。

学会で札幌に滞在していますが、大阪より涼しいです。
お寿司屋さんの店長の話では、サンマが入らないとも。
GW中も、観光客が少なくて、不景気だったそうです。

北海道の各観光地も、海外からの観光客が激減していると。
現在も、観光不況で喘いでいる職種がいくつかありました。

倒産した観光バス会社もあるそうです。
タクシー運転手さんも暇をぼやいていました。

様々な所で、震災と原発の影響が出ています。
遠く離れた場所でも、いろんな話を聞きます。

この時期にスキー場の話を書いたのは、思いもつかないところに
影響が出ているという例を日々感じるため。
当然、その影響は、世界中に及んでいます。

さて、昨日の学会でのテーマは「良質な慢性期医療」でした。
慢性期医療の質の担保。
チーム医療の推進……。

生活基盤を重視した慢性期医療についても議論されました。
しかし生活基盤への支援なくして医療も介護もありません。
既に毎日のように自殺や震災関連死が報告されています。

被災地のみならず、日本中で様々な影響が出てきています。
不景気、失業と格闘している人が増えています。
さらにこの夏は「暑さ」との闘いになりそうです。

ダブル・トリプルパンチですが、つらくなったら被災地の方の
ご苦労を想像すれば、必ず乗り越えられるでしょう。
暑い夏を思い切り楽しむ術を、みんなで探しましょう。