《0443》 本気で、脱水に注意 [未分類]

避難所での熱中症搬送が、相次いでいるそうです。
急な暑さに体がついていけないのかもしれません。
本気で脱水、熱中症に注意する季節になりました。

在宅患者さんを訪問すると、多くの患者さんが暑さで
干からびそうになっています。
そこで、「在宅患者には節電は関係ないよ」と説明します。

水分をこまめに摂るように言ってもなかなかです。
小便に行く回数を減らしたいのでしょうか。
チビチビでも水分補給は、意外に難しいものです。

脱水から脳梗塞を起こされた方もおられました。
前日に、猛暑の中、家の大掃除をしたそうです。
大汗をかいた翌日、片腕が動かなくなりました。

その方は、普段は配偶者の介護をなさっています。
高齢ですが、かなり元気な方です。
そんな方が脳梗塞になるとは……。
私もショックでした。

介護者が入院したら、配偶者もショートステイか入院へ。
平和だった療養生活が介護者の「脱水」で一変しました。

節電は自分のこととして捉えられても、脱水は自分とは
無関係と楽観している人。
そんな人が、脳梗塞や心筋梗塞になっていく。

被災地の環境は、劣悪なところが多いでしょう。
ヘドロ、粉塵、アスベスト、異臭、ハエ……。
そこに、脱水というストレスが加わります。

ボランティアさんの作業環境はさらに厳しくなるでしょう。
ここまで来たんだから、多少は我慢して作業してしまう。
大汗をかいて『脱水 ⇒熱中症』になってしまう可能性が。

こまめな水分補給以外に、いい熱中症対策はありません。
本人より周囲が先に気づく方が多いかもしれません。
日々、多くの人が救急搬送されているのです。

何としても猛暑を乗り切る。
脱水の怖さはいくら言っても言い過ぎにはならない。
この夏こそ相当な注意と覚悟が要るように思います。