震災後、私は、五つの新聞を読むようになりました。
忙しくて、2カ月前の未読新聞が、まだ山積みですが。
しかし、日々、読む記事に歯がゆい思いをしています。
例えば復興住宅が思うように進まないという報道。
高台にしか住宅を建ててはいけない、という勝手な
思い込みから高台の土地がミニバブルになっています。
本当は、海のそばに住んでも、全然、いいのです。
逃げ場所を作って、堂々と住んでいいのです!
自治体は、高台呪縛から逃れられないように見えます。
一方、福島では医者への通院に困る人が出てきています。
抗がん剤治療などの大変な患者さんは困っています。
遠距離通院の交通費が馬鹿にならない。
これは、被災者に「交通無料パス」を発行することで安心と
気分転換を与えることができます。
「移動という尊厳」という小文に、書いた通りです。
阪神大震災を経験したものは、だいたい予想していたはず。
政治や官は、あてにならないもの。
「こんなアホことが?」と思うことが必ず起こるはずだと。
連日の復興対応を見ていて、やるせなくなります。
ちょっと知恵を働かすことで、多くの人が救われるのに。
たったそれだけのことができない……。
自分がその立場にないのに、偉そうなことは言えませんが。
しかしあまりに遅く、トンチンカンなのに一言言いたくなる。
ホント、何とかならないものでしょうか……。
第1回復興会議を気仙沼か石巻で、第2回復興会議を飯舘村で。
本気です。
それくらいの意気込みでないと、復興なぞ、叶いません!
1人でも命がけで頑張る官や政がいれば応援するのですが。
世の中、私のような幼稚な意見では、ダメなのでしょうか?
せめて、このブログを全部読んでほしい。
政治家や官僚には、読んで、参考にしてほしい。
そう思いながら、今日、震災後ずっと書き続けてきました。
抑えきれないこの気持ちを、本に書きました。
「共震ドクター阪神、そして東北」(ロハスメディア)。
震災4カ月目の7月11日に、世に問います。
明日、刷りたての本が到着する予定です。
この本こそ、為政者や多くの人に読んでいただきたい!
まだ終わっていない「阪神」の想いを、東北に届けたい!
この本で、復興政策が「本気モード」に変わることを夢想しています。
本人はいたって真剣です。