《0449》 「共震ドクター」 [未分類]

震災から今日で4カ月。
暑い日が続きそうです。
熱中症には充分注意を。

被災地の感染症も心配です。
ノロウイルス、ロタウイルス、ツツガムシ病、日本脳炎……。

対策は、衛生状態の改善と手洗い。
そして何といっても予防接種です。
これらは待ったなし、です。

ボランティアに行かれた人に、お願いです。
各被災地の感染症の情報を教えていただきたい。
感染症情報は、後回しになりがちなのです。

魚の水揚げが少しずつ増えてきているとの報道に、
心から喜んでいます。
しかし、二重ローン問題がまだまだ心配です。

4カ月目の今日、本が出ることになりました。
「共震ドクター阪神、そして東北」(ロハスメディア)
熊田梨恵氏との共著です。

阪神を経験したものとして、二の舞になってほしくない。
阪神の教訓を今回の東北に活かさなければ、意味がない。
それは、生活基盤を支援する法律や仕組みを作ること。

災害は、誰の身にも起こり得ます。
一瞬にして奈落の底に突き落とされる。
そこから這い上がれない人には、手を差しのべるのは制度。

そんな当たり前の仕組みが、この国には充分ありません。
阪神で少しだけ開いた風穴を、今度は本格的に開く時です。
それは、毎日議論されている、二重ローン対策などです。

49日目に被災地に入り、100日目にドキュメンタリー映画が
劇場公開されて4カ月目に、本が出ました。

阪神で震えて、東北でも震えた。
被災者と共に震え、共に泣いた。
震えながら生きていきます。

地元・尼崎では、患者さんやご家族と共に震える町医者でありたい。
そんな想いが、このタイトルになりました。

機会があれば、ぜひとも書店で手に取って読んでください。
私が見たもの、感じたもの、復興のイメージを書きました。
豊岡の水害で被災した熊田梨恵氏との対談部分もあります。

「震災が教えてくれた町医者力」(エピック)から、まだ半年余。
こんな短期間に震災本が、2冊も世に出るとは思いませんでした。
少しでも復興支援の参考になれば幸いです。