《0454》  ワラもシイタケも牛も魚も悪くない! [未分類]

ワラや牛から放射性セシウムが検出された!
と今頃になってセンセーショナルに報道されています。
そんなことは、4カ月前に分かっていたのに……。

一方、海の中にもホットスポットが見つかっています。
海の底に生息する魚も、同様に問題視されています。
農産物、家畜、海洋土の本格調査が行われるでしょう。

牛を出荷した畜産家が、「申し訳ないことをした」と謝って
おられたことが気になってしょうがありません。
もちろん100%、彼が悪いわけではありません。

何の罪もない農家や畜産家や漁業者に、どう対応するのか。
もちろん、出荷停止処置で終わる問題ではありません。
何の罪もない人たちが、あまりにもかわいそうです。

ワラもシイタケも牛も魚も悪くない!
みんな原発のせいです。
食の安全を言う前に、彼らを気遣う気持ちがほしい。

広がり続ける放射線汚染報道。
すべては4カ月前に、ほぼ完成していた事故。
今、考えるべきは、今後の効果的な対応。

対応とは、広範囲の実態調査と情報公開。
そして、何の罪もない人々への対応。

この二つを直視しないで日本の未来はない。
今闘うべきは、得体の知れない恐怖。
そう、「ストレス」なのです。
それを解消することは、できるはず。

自力で校庭の土を入れ替えた学校の先生。
効率的な除染方法を開発する研究者。
彼らを応援する支援者たち。

フクシマの未来は、日本の未来。
放射線汚染報道は、常に前向きな態度でいってほしい。
出荷者や住民が謝るようなことがあっては、いけない。

ズバリ、自暴自棄、うつ、自殺を、恐れます。
これって、人災です。

「天災を人災に成長させない!」
これは、拙書「共震ドクター」の裏表紙の言葉です。
本気でそう思います。

なぜみんな怒らないのか?
俳優の山本太郎氏が、「脱原発」を叫んで活動しています。
彼の勇気を讃えます。
今こそ、アクションを起こす人を応援すべき時です。

食の安全は、自分の周囲の安全。
同時に、生産者や東北住民の安全も考えなくては。
そして最も恐ろしい「ストレス」を減らす知恵を出す時。

牛がかわいそう。
この悲劇を知恵に活かせないなら何のための政治、行政、だろうか。

皆様にお願いがあります。
私の書いた本をぜひ読んで下さい。
身近におられる偉い人に読んでもらってください!