《0458》  台風対策も防災 [未分類]

台風の大雨の中、びしょ濡れになっての往診。
風が強いと、横から雨が入ってきます。
頭皮まで、雨でびしょ濡れになります。

ドアを開けると携帯電話が滑り落ち、小さな
水溜りに入ってしまいました。

慌てて取り出すと最初は電気がつきました。
しかし、チカチカしてから、電気が消えました。

慌てて分解して電池やカードを取り出しました。
携帯電話を分解するのは初めての経験です。

暗い車の中で、黙々と分解しました。
復旧には、余計な作業かも。
しかし黙って見ているわけにはいかない。

在宅医療は携帯電話がナースコール。
こうしている間にも電話がかかってくるかもしれません。
そう思うとますます焦るが、携帯ショップは開いていません。
携帯がある時は当たり前だが、死んだら非常に困ります。

台風とやらと、こんな格闘もしながら、回っています。
道ですれ違うスタッフたちも険しい表情で自転車を走らせる。
全スタッフが、雨風と闘いながら今日の台風に備えています。

備えあれば憂いなし。
防災は最高の予防医療。
尼崎は、海抜ゼロメートル地帯。

大型台風に何度もやられてきた歴史があります。
在宅患者さんにも防災対策を呼びかけて回ります。

被災地から帰ってきたばかりの人が最後に受診されました。
水道関係で、3カ月も被災地に行っていたそうです。

調子が悪いと訴えました。
脈拍は早く、目は血走っています。
眠れない、食欲がないと言います。
PTSDでしょうか。

被災地で3カ月も働けば疲れると思います。
でも、本人は疲れていないと言い張ります。
自覚症状のないPTSDが怖いと言われます。

ひととおりの検査はもちろんします。
しかし、おそらく被災地での作業のストレスでしょう。

ほとんど休暇なしで働いていたそうです。
子供と遊ぶ時が、一番つらかったそうです。
と、言いながら、涙がこぼれていました。
やはり、心はすごく傷ついているのです。

感傷に浸る間もなく、台風雨にまた濡れながら往診。
低気圧の日は、調子の悪い人が続きます。
酸素濃度という要素は正直なものです。