内科なのに卵巣がんを見つけてしまうことが時々あります。
比較的大きな病変なら腹部エコーで、簡単に見つかってしまうのです。
エコーでは、下腹部に大きな袋状の病変が見えます。
内部にいくつかの隔壁が見られたり、液体がビッシリ貯まっていて壁の一部に腫瘍が見えたり……。
腹水がきっかけになることもありました。
腹水を少し抜いて「細胞診」という検査に出します。
卵巣腫瘍なら即、婦人科に紹介しますが、腎臓由来か、神経由来か、腸管由来なのか、
なんだかよく分からない場合もあります。
もし腫瘍マーカーのCA125が上がっていれば、自信を持って婦人科に紹介します。
婦人科からも、よく末期卵巣がんや末期子宮がんの在宅ケアを頼まれますので、意外に婦人科ともご縁があります。
お腹に異常で最初から婦人科に行く人は少ないのかもしれません。
「とりあえず内科」とか、「とりあえずエコーのある診療所」でもいいでしょう。
お腹のエコーでは、見えるものは全部診よう!病気が見つればそれでいい、と私は思います。