《0461》  相馬野馬追・前夜祭 [未分類]

朝に往診を回り、嵐の外来を12時半に終えて空港に着いたら、
何と離陸10分前でした。
仙台空港から相馬まで人に訊きながらの旅です。

仙台空港は、まだ震災の爪痕が残っていました。
名取駅からの電車は、節電のため真っ暗でした。
震災の爪痕を眺めながら宮城県を南下しました。

今、福島県相馬市に来ています。
今日行われる、「相馬三社野馬追」に参加するため。

昨夜は、相馬フローラで、前夜祭が行われました。
尾上菊之助さんの「藤娘」から宴がスタートしました。

尾上さんは、東北の復興のために踊ってきたそうです。
涙を流して食い入るように眺める人の姿が印象的でした。

懇親会には、全国から実にいろんな人々が来ていました。
政治家や有名人に交じってハッピ姿のご婦人もいました。
尋ねると、彼女らは、女性消防隊の隊長さんたちでした。

女性の隊長さんらは、「火災の予防」を担っているそうです。
どこか予防医学に似ているようにも思いました。
胸に光る消防団のバッジがどこか誇らしげでした。

前夜祭は、3次会にも及びました。
ここにはとても書けない、楽し過ぎる前夜祭でした。
ここが被災地であることを忘れるくらいの勢いがありました。

1次会も3次会も、ご挨拶の言葉は一緒でした。
「相馬は必ず復興する」
「今日が、復興への第一歩だ」

立谷秀清市長さんとも沢山お話ししました。
広大な器の市長さんに改めて感動しました。
今もすごいリーダーシップを発揮されています。

ホットスポットと牛肉関連の報道で大変な世の中です。
しかし当事者である相馬の方は、いたって平静でした。
報道と実態はかなり乖離していると感じました。

ホテルへの帰り道、沿道に並べられた竹や縄に吊るされた
白い紙を、月をバックに眺めていました。
今日の天気を暗示するかのような素晴らしい月でした。

相馬を肌で感じました。
相馬は必ず復興する!

フクシマは子供への大きな課題を抱えていますが、強い
リーダーシップの下、必ず復興する!