《0462》  武士道と復興 [未分類]

少し離れた場所では、放射能パニックでも近い町は意外なくらいに
落ち着いています。
マスクをしている人は、ほとんどいません。

これは昨日の福島の様子です。
2カ月半ぶりに宮城県、福島県を訪れました。
週刊誌の報道がまるで嘘のように平穏でした。

相馬・野馬追の出陣式と出陣風景を見させていただきました。
これは1000年以上続く相馬家の伝統行事であり神事です。

殿様、お姫様の真後ろの特等席から観賞させてもらいました。
多くの武将や、お姫様までも馬に乗り南相馬まで行き、折り返すそうです。
立谷市長と桜井市長が、戦国武将として挨拶されました。

下手な映画やドラマよりリアルでずっと迫力がありました。
馬は例年より少なくても開催できたことに大きな意味があった。
「復興」のシンボル、「鎮魂」としての、野馬追だと感じました。

開催されるかどうか、直前まで検討がなされたそうです。
しかし、規模を縮小しながらも、立派に決行されました。
人口3万7千人の町の祭りでも、大きな意味を持ちます。

道理で、相馬が平穏な理由が分かりました。
野馬追という軍事訓練を1000年以上続けているからです。
平時から「非常訓練」を行っていたことが役に立ったようです。

相馬には今も多くの「武士」が生きていました。
いくつかの口上を聴きながら、「武士道」を感じました。
この「武士道」が、「復興」を可能にすると感じました。

震災孤児・遺児への支援も順調に続いています。
長屋型の復興住宅の建設も前に進んでいました。
野馬追のドキュメンタリー映画の制作も順調。

山本太郎さんと、2日続けて新幹線で会いました。
今回の旅でも、あり得ない人々と出会いました。
不思議なシンクロニシティーが続いています。

相馬に行くには、少し時間がかかります。
仙台から亘理まで電車で、そこからバスで1時間余り。
約2時間かかります。

来年の今頃は、常磐線の復旧も進んでいることでしょう。
でも福島で食べたものは、すべてとても美味しかった!
時間があれば、何度でも行きたい「福島」です。

今日は、午後から、神戸で講演します。
今回の様子と、昨夜開催された医者の震災のシンポの様子、
そして昨日の感想などをお話しする予定です。