《0468》  福島と国会 [未分類]

一昨日、「厚生労働委員会」を傍聴しました。
恥ずかしながらこの歳になっての初体験です。
今日は、その様子を少し紹介します。

福島原発のことが沢山議論されていました。
どれもとてもホットな話題ばかりで眼が離せない。
覚えている議論を書いてみます。

義援金がまだ32%しか配分されていないことを指摘。
また2世帯住宅の場合登録によって差が出ています。
県によっても扱いに差があり不公平感が出ています。

強制避難区域の住民には補償金が支払われるようですが、
自主的避難に関してはどうか?という質問もありました。
さらに子供の避難補償についても、議論されていました。

サテライト疎開という、一定期間の避難についても議論。
移住ではなく期間限定の疎開の時の費用についても議論。
私が提案してきた「交通費無料化」を思い出しました。

学校給食の放射線汚染調査についても質問されていました。
食品の放射線汚染についての不安が高まっています。
大人が子供を守る、という基本姿勢を明示すべきです。

震災関連死についても議論されてました。
震災関連死が疑われる550人中、33人がそう認定された。

今、関連死の調査をしっかりしないと後で大変なことになる。
必ず、後で訴訟になるでしょう。
そうならないように今のうちからしっかり追跡調査することが重要。

傍聴しながら、今回も、阪神大震災の時と同じことが繰り返されている!
と確信しました。
でも阪神の教訓が全然、活かされていない!

思わず、野次を飛ばしたくなる衝動に駆られました。
ぐっと我慢しながら要領を得ない答弁を聴いていました。

拙書、「共震ドクター阪神、そして東北」を読んでくれ!
手持ちの何冊かを、出会った議員さんに配ってきました。
少しでも参考にしてくれる議員さんが1人でもいてほしい。

国会では、重要な質問が、確かになされていました。
しかし、具体的な行動が出てきません。
新聞にもほとんど報道されていません。

私は、この夏が勝負だと思っています。
被災地には、無力感が漂っている土地もあります。
これは、3・11にハッキリ予想されたことです。

さらに、この冬には、孤独死、自殺が増加するでしょう。
既に多くの命が奪われています。
人災なのです。

人災は情熱で防げるのです。
なぜ、町医者が、そんなことを言うのか?
理由は単純です。
人の命を救うのが、医者の使命だと思っているからです。