《0471》  泣きながら眺める花火 [未分類]

一昨日、石巻で花火が打ち上げられました。
まだ津波の爪痕が残る中での花火大会でした。
当然、強い反対意見があったでしょう。

1万人の人が職を失い、瓦礫の処理も残る石巻。
しかし、開催した人人の想いが伝わって来ます。
そんな状況だからこそ花火を見たかったのでしょう。

夜空に開く花火はさぞかし幻想的だったでしょう。
自らの未来と重ねて見た人も、沢山いたはずです。
たとえ一瞬でも夢を見かかった人も多かったはず。

みんな涙を流しながら、花火を見上げていました。
きっと泣きながら見る花火は初めてだったでしょう。
一生の思い出に残る花火大会だったと思います。

よかった。
成功して。
被災地が少しだけ元気になった。

先週の相馬・野馬追いも開催に反対意見があったとも。
馬も避難したり震災のあおりで弱っている中での開催。
特に南相馬市は、避難区域を含むので事情は複雑です。

しかし、これも開催して本当によかった。
これには私も前夜祭から参加しましたが、
予想を上回る復興ムードで一杯でした。

元気が出ない時こそ、元気が出ることをやる。
未来が見えない時だからこそ、未来の夢を見る。
地域の祭りや催事は、こんな時こそ大切なもの。

地元・尼崎も昨夜は貴布禰神社のお祭りで大賑わい。
沢山の出店と人出で、商店街が歩けないほどでした。
昼間はだんじりがクリニック周囲を練り歩きました。

今夜は、いよいよだんじりの格闘です。
クライマックスの後に美酒を飲む予定。
やはり地元の夏祭りは、格別です。

同じ尼崎の中央商店街では、宮城産のササニシキの
即売会が行われているそうです。
売上金は風評被害を吹き飛ばせとばかり寄付されるとか。

夏の行事はどれも大切です。
張りつめていたものを昇華させる時。
生きている喜びをしっかり噛みしめる時。