《0477》  みんな「夢のなか」 [未分類]

岩手代表の花巻東高校の試合に感動しました。
3度も同点に追いついたのに、8対7で惜敗。
負けましたが、大きな感動を貰いました。

選手も応援する家族も、同じ言葉を呟いていました。
「いま、ここにいるのが夢のようです」
本当にそのとうり、まさに無我夢中だったでしょう。

同じくジュニアの綱引全国大会にも感動しました。
福島県浪江町のチームが、惜しくも準決勝で惜敗。
しかし、3位決定戦では、めでたく勝利しました。

子供たちは、全員、大泣きでした。
あれから、彼らはバラバラになって、1ケ月に1回しか
練習できなかったのです。

そして次、いつ会えるのか、分かりません。
試合が終われば、仲間たちとまたお別れです。
いろんな気持ちが混じった涙だった訳でしょう。

昨日は、スポーツだけでなく、お祭りもありました。
陸前高田の祭りでは、神輿が瓦礫の中を通りました。
そこでは壊滅した地区の若者に乗り換えていました。

太鼓を鳴らし、声を上げる人たちは、妻子や家族を
失った人たちも多く含まれていました。
彼らも、まだ「夢のなかです」と泣いていました。

僧侶の玄侑宗久さんのコメントを聴いていました。
「もともと日本の夏祭りは、死者とともにあるもの。
今年の夏祭りは、その意味合いが特に強いのです」と。

映画「無常素描」の中では、玄侑さんがお経をあげています。
あのお経は、お盆にあげるお経です。
5月3日に、玄侑さんに無理やり頼んで、あげて頂きました。

スポーツと祭りの映像に、ともに泣いた日曜日でした。
すべてが、「夢の中」に見えました。
本当に「夢」としか表現できないことばかりです。

ひとつ、大変残念なニュースを聞きました。

陸前高田市の津波で流された松の保存会の企画です。
復興の祈りを書いた松をマキにして京都の大文字焼きで
焼いてもらおうという企画でした。

しかし「放射線が出るかもしれない」という京都の
ひとたちの反対で、計画が中止になってしまいました。
放射線など出るわけないのに・・・

私は、復興の祈りが込められた松を、
古都の大文字焼きで燃やして欲しい。
日本の古都の夏祭りでこそ鎮魂してあげたい。

みなさんは、どう思われますか?