《0478》  国のために死ねるか? [未分類]

昨日は、さんざんな日でした。(悲)
携帯電話で通話やメールをしながら走っている自転車が
やたら多いなー、と思いながら車で往診していました。

そこに患者さんから携帯電話がかかって来たので
ハンズフリーにせずに電話に出てしまいました。
その瞬間をバッチリ警察官に見られてしまいました・・・

丁度、自分のクリニックの前で捕まることとなりました。
パトカーの後部座席に乗せられて取り調べを受けている
私を、職員たちや患者さんたちが笑って見ています。(悲、悲)

以前も自分のクリニックの前で駐車違反で捕まりました。
それは5分間、昨日はほんの数秒間でした。
違反点数1点でゴールド免許の願いも消滅。(悲、悲、悲)

罰金は6000円。
左の人差し指で押印し、久々の犯罪者となりました。
みなさん、交通ルールはちゃんと守りましょうね。

暑さからかパソコンの中のファンが故障してしまいました。
携帯電話の水没も困りますが、パソコンの突然死も痛い!
業務メールができないと、仕事にもなりません。

さんざんな一日でしたが、今日はいい日になるでしょう。
今日は、ナガサキの日。
私は死ぬまでヒロシマ・ナガサキを忘れたくありません。

もちろん戦争も原爆も体験はしていません。
しかし、この時期に行われるテレビやイベントで発せられる
ヒバクシャの声は何歳になっても聴き続けたいと思います。

テレビでは「国のために死ねるか?」とTVレポーターが
様々な大人や子供たちに聞いて回っていました。
一番ショックだった答えは、「そんな国は滅んでしまえ」でした。

別に「死ねる」という答えを期待しているわけではありません。
当然、迷うはず。
「家族のためなら死ねるが、国のためならなー」が平均的か。

しかし「そんなことを聞く国は滅んでほしい」というのが
現代の子供たちの本音なんでしょうか?
たったひとコマでしたが、心に残ったので、書いています。

沖縄戦で犠牲になった市民たちの跡を先月皆で訪ねたばかりです。
そしてヒロシマ・ナガサキで犠牲になった市民に黙祷を捧げます。
もちろん知覧から飛び立った若き特攻隊員たちにもお祈りします。

私は、国のために死ねるかどうか自信がありません。
その時になってみないとわかりませんし、逃げるかも。
しかし「滅んでしまえ」とは、絶対に思いません。

ヒロシマ・ナガサキを想うことは、国を愛することです。
同じように、フクシマを想うことも国を愛することでは。
想うことしかできないですが、想うことも大切なこと。

75年住めないと言われたヒロシマは、復興しています。
きっと、フクシマも必ずや復興すると確信しています。
楽観するには早すぎるかもしれませんが、楽観しています。

南相馬市で除染作業をしている東大の上研究室の
坪倉医師から便りが届きました。
「とても大変な作業で、人手がたくさん要る」とのこと。

東大の医学部を出た若き優秀な医師が、この炎天下に
土方作業までしているのには驚きました。
医療は、そうした肉体労働の上にあるものなのか。

黒田裕子看護師に電話したら、気仙沼の避難所で活動中でした。
「これからは仮設住宅の見方をみんなに教えなきゃ」とのこと。
神戸のマザーテレサは、どこまでもエネルギッシュでした。

こんな素晴らしい医療人もいるのに、パトカーの中で
押印やサインをしている自分が、情けなくなりました。
慣れないパソコンで、深夜に変な文章を打っています。

今日は、変なタイトルに驚かれたことでしょう。
なんて青いことを言うオヤジと笑われるでしょうか。
しかしこの季節が来るとこのフレーズに必ず行きついてしまいます。

PS)
昨日、広島から、講演の依頼が飛び込んで来ました。
広島での講演は、これで4度目。
広島はなぜか、私を元気にさせてくれます。