《0049》 がんの診断から緩和医療スタート [未分類]

病院で抗がん剤治療を行っているが、痛くてしょうがないという方が沢山受診されます。
モルヒネを使って痛みを除けば、食欲も出ます。
皆さん、「診療所でこんなことができるのか!?」と驚かれます。

「緩和医療」は、施設ホスピスのみならず、診療所にもあります。
痛みを、いろんな方法で解きほぐしていきます。
お薬、音楽、アロマ、温熱、そして傾聴……。

痛みとは、体の痛みだけではなく、精神的な痛み、社会的な痛み、そして魂の痛みを、指しています。
緩和医療は、「施設ホスピス」だけのものではありません。
地域の診療所でも、在宅医療でも、緩和を行っています。
ご自宅で行えば、「在宅ホスピス」と呼ばれます。

終末期になればなるほど、緩和医療の割合が大きくなると言われていますが、最近、ちょっと違うな、と感じます。
がんと診断された時から、緩和医療が始まるのではないか?
緩和医療と抗がん医療を、最初から並行して行うように心がけています。