《0494》  東京の中心で介護を叫ぶ [未分類]

昨日は、月に一度の介護認定審査会のため
尼崎市役所を訪れました。
目指す部屋は、8階。

しかし、2基しかないエレベーターの1基が停止中。
ここにも節電の影響が出ています。
市役所の中の電気も相当に薄暗い。

さて、エレベーターに乗るか乗らまいか。
一基しかないエレベーターは、なかな来ません。
先月は、階段を上って上がりました。

たったの8階です。
しかし、息が切れて途中で一休みしました。
部屋にたどりついたら汗だくだくのハアハア状態。

情けないです。
しかし現実です。
歳なのか、メタボなのか、おそらく両方。

体重77.7kg。
腹囲88cm。
ずっと現実を直視していますが、今のところ変化無し。

昨日は、おおなしくエレベーターを5分ばかり待ちました。
前回の経験から冒険を諦め、安全策を取ってしまいました。
またひとつ歳をとったのです。

介護認定審査員になって6年ほどたちました。
毎月、一度も休まずこの審査会に出席します。
要介護度を上げることはあっても、下げることはない。

調査委員による調査に基づくコンピューター判定と、
主治医意見書の両方を見比べて5人の委員で議論。
1回の審査で、50~55人分を判定します。

1週間前に審査資料が配布され予習をします。
むろん、自分の患者さんの判定はできません。
あと、個人情報はすべて伏せられています。

そんな作業をしながら、ふと窓の外に目をやります。
東北のこと、フクシマの人たちの顔が浮かんできます。
「俺はこんなことをしていていいのか?」とも思います。

被災地の介護はどうなっているのでしょうか。
介護施設はどこも超満員。
多忙で体調を崩す職員もいるそうです。

介護認定審査をしようにも、市役所が無い。
過去の認定調査資料も無い。
調査員もヘルパーもケアマネもみんな被災者。

無い無いずくしの中での介護は大変だと想像します。
形式的なものではなく、実のある支援が欲しいだろう。
医療はもちろん被災地の介護も、これからもっと大変。

審査委員会に出務すると僅かですが報酬が出ます。
1件の認定作業に3万円位かかる、とも聞きました。
正直、あまり実のないコストだと思います。

そんなお金があるなら、被災地の介護施設に回したい。
たとえ1ケ月でも全国の認定調査のお金を回したら・・・
いろんな想像をしていました。

今日は、厚生労働省内で開かれる「医療と介護の
連携に関する懇談会」に招かれて、プレゼンします。
介護認定審査の簡素化を提案してみようと思います。

宮古・大船渡に、サンマが水揚げされました。
宮城産の牛肉も間もなく出荷されそうです。
嬉しい報道が、連日、入ってきます。

総理大臣が誰になろうと、被災地の支援と被ばく対策、
医療・介護の仕組みの手直しは、しっかりやって欲しい。
これも、できるだけ大きな声で叫んできます。