《0495》  仮設住宅費用も効率的に [未分類]

昨日は東京で、3つの会議と1つの勉強会に参加しました。
尊厳死、看護管理、医療・介護の連携の3つの会議。
朝7時半から夜11時まで永田町・霞が関付近にて過ごす。

朝一番から「尊厳死法制化を考える議連勉強会」に参加。
日本医師会の副会長と常任理事の先生がプレゼンテーション。
私も、どうすれば平穏死が可能になるか意見を述べました。

その後日本慢性期協会で看護師の管理者の勉強会に参加。
全国の病院から看護管理者が集まり、意見交換しました。
当院の訪問看護ステーションンの所長と参加しました。

午後からは国会内で開催された「あるべき社会保障と財源を
考える会」を特別に傍聴させて頂きました。
代表選挙に出馬中の候補者の社会保障政策を目の前で拝聴。

夕方からはビッチリ3時間、節電で暑い厚生労働省で開催された
「第1回 医療・介護サービスの連携を考える懇談会」に参加。
17人の委員の一人として、意見を述べ、提言も行ってきました。

全国から集まった各分野のエキスパートの意見を拝聴しました。
来年4月の医療介護同時改定(これまで6年に1回)に向けて
厚生労働省、政治家を含めて100人以上が参加した大きな会。

奇しくもこれら4つの会議は、私の中ではずべて繋がっています。
終末期議論無くして、社会保障政策は無い。
訪問看護無くして、医療と介護の連携は無い。

超高齢化社会を迎え従来の社会保障では対応できなくなり、
先日の「社会保障・税一体改革」が成案しました。
医療・介護を抜本的に見直さないと乗り越えられない時代。

もう綺麗ごとでは済まない話が、沢山あります。
現実を直視し、効率的な解決策に知恵を絞る時。
来年の改定まであと半年。待ったなしの崖っぷちです。

終末期議論無くして、社会保障・税の一体改革はなし得ない。
医療・介護の連携にも、終末期議論が必要。
独居や認知症の高齢者が増え、住まいの問題も避けて通れない。

住まいの問題と言えば、被災地の方の住まいが気になります。
「お盆までに全員が仮設住宅に入れるように」と総理は発言。
しかし、いまだに避難所生活の方がおられます。

仮設住宅の入居率は、7月7日の朝日新聞の調査によると
岩手81%、宮城87%、福島58%です。
市町村単位で見ると3割台のところもあります。

仮設住宅は、撤去費まで含めると1戸500万円かかります。
2年しか住めませんから、1ケ月あたり20万円もかかる。
20万円払うのなら都心なら立派なマンションに住めます。

地方なら、5万円でアパートに住めます。
5万円で住んでもらい、残りを違う形で支給すればどうか。
また500万円もあれば、住宅再建の頭金にもなり得ます。

同じお金でも、効率的に使うことが求められます。
被災地支援でも然り、医療・介護の連携でも然り。
現場の意見を集約し、あらゆる知恵を使うことが必要。

昨夜は、実は5番目の会もありました。
国会議員さんや関係者との懇談会です。
なんと16時間も、勉強し続けました。

その間、在宅患者さんからの電話が何度も鳴る。
しかし、代理の医師もいるので、任せています。
私は木曜日が休みなのでこのように動けるのです。

始発の新幹線に乗れば、朝の診察に間にあいます。
おっとその前に何軒か往診の依頼もかかってきた。
今日も取材、産業医出務、30人位の来客の対応。

さらに勉強に来るお医者さんと同行し往診へ。
決して、遊んでいるわけではありませんから。
「ブログを書くほど暇なの?」と聞かれます。

僅かな時間を使いこのブログを書いています。
コメントにゆっくりお返事できずスミマセン。
ちゃんと読んで、参考にさせて頂いています。