《0050》 危険増す高齢者の自動車運転 [未分類]

毎日のように、「高齢者の自動車運転に関する相談」をご家族から受けます。
子供らは何とか運転免許を返納させたいのですが、本人は強く反発し、
時に、親子の口論に巻き込まれます。

80~90歳でも、1日に数百キロのドライブをする方もおられます。
左足が不自由で歩行不能の老人でも、右足だけでも運転は可能ですから、
毎日、かなりの距離を運転される方もおられます。

ところが、少し認知症がある場合は、かなり深刻です。
直近の記憶がないため、運転したこと自体や駐車した場所などをすぐに忘れて、大騒ぎになります。
よく高速道路を逆行した高齢者が報道されていますが、
市街地でも一方通行を逆行している老人をよく見かけます。
危険を感じることが増えています。
たぶんに、認知症の方々ではないかと思っています。

ご家族から、大事故を懸念して、「医師の力で免許取り上げをしてくれ」と、よく懇願されますが、
医師は強制力は持ち得ません。
また、本人の運転継続の意思が強い場合は、とても悩みます。

いっそ、「80歳以上は医師の診断書がなければ運転できない」とすればどうでしょうか?
認知症があれば、もちろんアウトです。

あくまで、何らかのハードルを設けるのが目的です。
また、万一事故を起こしても医師の責任は問いません。
そうしないと、診断書を書く医師がいなくなります。

その分、タクシーをシルバー料金として大幅割引しては?
あれだけ並んでいるタクシーを、気軽な老人の足として、もっと有効活用できないものでしょうか?
正直言って、高齢者の運転問題に日々、悩んでいます。