《0514》  駆け込み受診 [未分類]

9月半ばでも、まだ少し暑い毎日です。
温度差が、あるからでしょうか、
風邪の患者さんが結構多いです。

若い人は夏休みの疲れが出たのでしょうか。
しんどい、のどが痛い、咳が出る、めまいがする、
様々な症状の方が来院されます。

朝は12時前になると駆け込み受診の方が殺到します。
まだかまだか、遅い遅い、という声が聞こえてきます。
そのくせ、一旦診察室に入ったらお喋りが止まらない。

どうして駆け込み受診が多いのか。
朝一番は何となく込んでいるいような先入観があるのか。
たしかにどこも年配の方は「開店前」から並んでいます。

特に、リハビリの順番取りの方は必死です。
真中へんも結構込んでいるイメージがある。
だから、一番最後で、となるのでしょうか。

最後の10分に多くの患者さんが駆け込んでこられます。
新患、急変、ただの風邪、など様々な患者さんです。
ひとつひとつ丁寧に診れば、結構時間がかかります。

ああ、もう少しでも早く来て頂いたらなー。
そんなことを思っても仕方がありませんが。
混雑の中で、目の前の患者さんに全精力をふり絞ります。

当院の夜の受診者は、午前の約半分から3分の2位。
一応4時からですが、3時半から入ってこられます。
そして最後の魔の10分間が最大の難関になります。

その10分間に必ずと言っていいほど「大物」が来院される。
吐血、下血、肺炎、心筋梗塞、腸閉塞、脳出血・・・
入院先を探すのに1時間はかかります。

稀に、魔の10分間が穏やかに終わる、ことがあります。
「今日は静かやったな」と言うと看護師さんが嫌な顔をする。
これを言うと患者さんが来る、というジンクスがあるのです。

その横から事務員さんが聞いてきます。
「今、時間外の患者さんが飛び込んで来られました!」
飛び込まれたら、断ることはできません。

レントゲンを撮ると、自然気胸でした。
かなり息苦しそうで、悶えています。
朝からずっと我慢していたそうです。

慌てて、また入院先を探します。
そんな感じで、定時に終わることはありません。
たいてい、30~60分ほどオーバーします。

事務員さんは、まだここで終わりません。
お金を合わせたりでここからまた1時間かかります。
月初の10日間は、深夜を超えてのレセプト作業です。

24時間365日、年中無休のクリニックですが、
本当にクリニック内に人がいないのは、数時間程度。
両脇を24時間営業のコンビニとスーパーに挟まれている。

クリニックの外では、訪問看護師さんが午前3時、5時でも
走り回ってくれます。
彼らがいるので、私は死なないで済みます。

今日は、言いたいことは特にありません。
繰り返される日常を、6カ月ぶりに書いただけです。
こんな「普通」の事を書くのは、本当に6カ月ぶりです。