《0521》  認知症患者はいない!? [未分類]

今日はちょっと変なことを書かせて頂きます。
台風で大変な時に恐縮ですが、今日の午後、
大阪のホテルでも同様の話をする予定です。

認知症は本当に病気でしょうか?
認知症患者という患者はいるのでしょうか?
認知症は精神病院に入院が必要でしょうか?

在宅ケアは本当に難しいのでしょうか?
周辺症状(BPSD)は、病気なのでしょうか?
特養の待機者は本当に沢山いるのでしょうか?

医者が認知症という病名をつけた瞬間から病気になる?
認知症患者と呼んだ時点から生活者から病人になる?
精神病院に入院した時点から、縛られて囚人になる!

周辺症状(BPSD)にはお薬を、ということに一応
なっているが、お薬を止めたらBPSDも無くなったりして。
今日は、こんな意地悪ばかり、並べてみましょう。

実は「精神病院から在宅ケア」という流れが
最近、提唱されています。
統合失調症も認知症も、地域で診るという発想です。

日本の精神病院は、国際的に見てかなり特殊です。
平均在院日数が、諸外国が2~3週間程度に対し、
日本では数ケ月、認知症はそれ以上に及びます。

そもそも認知症を何故精神病院に入院させるのか?
私自身、その理由が分からずにここまで来ました。
まあ、病院には病院の理由があるすですが。

あるいは、特養の待機者は本当にいるのでしょうか。
全員、本当に地域で診ることはできないのでしょうか。
以下の一節を読んでみてください。

認知症患者はいない。

 徘徊とは、拉致入院から
 逃げようとする反応、本能。

 異常な行動とは
  ・異常な環境と
  ・異常なケアに対する
 正常な反応である!

かつて有名な精神科病院に勤務していたある医師が

在宅ケアに取り組むようになって目覚めたそうです。
正直に、以下のように告白されています。

認知症を500人往診して入院が必要だったのは
たった5人だけだったと。
精神病院はご家族のために存在するのかもしれません。

それならそれで、より人間らしい環境を整えなければ。
自宅か、自宅と同じような環境が望まれます。
それが、グループホームなのですが。

認知症のデイサービスにも工夫の余地が多々あります。
認知症になっても、快、不快の感情には鋭敏です。
長谷川和夫先生は、右脳を刺激するケアをと言われた。

環境を整えるだけで、
右脳を刺激するだけで
認知症患者は、ひとりの人間に変わる!

認知症ケアを巡っては、医療者と介護者の乖離が大きい。
認知症患者(便宜上使います)を理解するためには、
医療者はもっと介護者に耳を傾けるべきだと思います。

日本は北欧に比べて遅れているとよく言われます。
しかし日本のトップは世界のトップと同じレベル。
こぶし園の小山剛さんのお話を拝聴し、そう確信しました。