《0522》  キャッチ・デイに気をつけて [未分類]

台風、大変でしたね。
まだ、現在進行形ですが。
前例のない大雨に日本中が泣かされました。

和歌山・奈良の水害そして今回の台風で犠牲になられた方、
被害にあわれた方に心からお見舞い申し上げます。
また、現在避難中の方の生活を案じております。

昨日は私も、ずぶ濡れになりながら往診していました。
終電で上京する予定でしたが、東海道新幹線が不通でした。
仕切り直して今朝上京して、会議でまたとんぼ返りします。

東京は昨夜、帰宅困難者が溢れました。
まるで、3.11の夜の再現でした。
都会では帰宅方法を真剣に考えておく時代なのですね。

今年は、「水」に泣かされる年なのでしょうか?
いかに「水」から逃れるのかを考えていたら、
昨夜もまた地震がありましたね!

病気よりも自然災害のほうが、怖い時代。
こんな状況の中で、介護の話を書くのもなんですが、
昨日の続きを少し書きます。

ちょっと助平な男性なら、一生に一度はキャッチバーに
捕まった経験があると思います。
私も学生時代、新宿歌舞伎町でちゃんと捕まりました。

酔って歩いていたら美しい女性が寄ってきて
飲みましょう、歌いましょうと誘ってきます。
店に連れ込まれたら、もうア・ウ・ト!

何万円もの請求書に青ざめた時には万事休す。
実は、これと同じような「キャッチデイサービス」
に捕まる老人が増えているそうです。

と、こぶし園の小山剛さんのお話に笑ってしまいました。
実は私も、何人もそのようなひとを知っているからです。
我先にキャッチしようとケアマネさんがうろついています。

要支援程度にも関わらず、演技指導で要介護5を獲得。
朝昼晩とヘルパーが入るか、系列のデイサービスに拉致。
本人は訳のわからないままに、従わされています。

そのケアマネさんとヘルパーさんは、同一事業所。
ケアマネの中立性はどこに行ったのかと思います。
無理やりキャッチされたり、拉致さないようにしましょう。

独居でご家族と疎遠な老人が狙われます。
認知症とは限りません。
認知症は無くても将来に対する不安が強い。

介護保険制度は、この辺の修正が必要です。
これは、先日、政府の会議でも申し上げました。
今週は、長岡の方にもキャッチデイを言って頂きました。

お隣の韓国でも介護保険を作りました。
しかしケアマネ制度を作りませんでした。
日本の例を見て、学んだからでしょうか。

いいケアマネと悪いケアマネ、と言うと、
いい医者と悪い医者、と言われそうです。
何の世界も、嗅ぎわける力が必要です。

そして周囲が見守ること、でしょうか。
地域のオンブズマンが機能することでしょう。
そんなことを思いながら松本の空を眺めていました。