《0526》  高額療養費の行方 [未分類]

医学の進歩に伴い、医療は高度化。
従って医療費の増大は、必然です。
今日は高額医療費の話を少しだけ。

おまけに少子高齢化の要因もありますね。
高齢出産に伴い先天性の病気が増えます。
一方、老化に伴い様々な病気が増えます。

多くの要因で医療費は増大しますが、
高額医療費の問題は、大変重要です。
月に1千万以上する医療費もあるそうです。

がん医療の高度化は、医療費の高額化を伴う。
その背景には、医師側の訴訟不安もあります。
終末期医療費が大きいことも、有名な話です。

様々な延命治療の医療費も増大の一因です。
しかし、全ての医療費は国民皆保険制度の
中で賄われています。

実質的な自己負担は月8万円程度に過ぎません。
それを超える医療費は、あとで還付されます。
大半を健康保険制度がカバーしてくれるのです。

しかし保険財源は、天から降ってはきません。
みんなの保険料と国費の投入から成り立っています。
国費と言っても、元は国民の税金です。

困った人を、余裕のある人が助けるのが保険の原点。
しかし、困った人の方が増えてきました。
しかも、高額化が問題を複雑化しています。

国民皆保険制度を守るなら、高額医療費を
どうするか、国民議論する必要があります。
そこで混合診療という考え方が出てきます。

保険が効く医療と、保険が効かない医療に
分けようという考えです。
保険の効く歯と、効かない歯、と同じ話です。

しかし以前より根強い反対意見があります。
混合診療を容認すると国民皆保険制度が崩壊すると。
それが本当かどうか、私には、よく分かりません。

一つ言えることは、何かを変えないと維持できない。
正確に言うと、何かを犠牲にしないと維持できない。
いったい何を犠牲にすれば、いいのでしょうか?