《0541》 平穏死の条件(その2)/転倒入院による認知症を防ぐ [未分類]

昨日、幕張メッセで鳥越俊太郎さんの死生観を聞きました。
好きなジャズとクラシックを聞きながら死にたいとのお話。
死ぬのは怖くないけれども、娘さんと別れるのは辛いとも。

鳥越さんは、一度、がんの闘病を経験されています。
それでさらに少し強くなられたのでしょう。
彼は末期がんで平穏死するイメージをお話しされました。

彼は週3回、ジムに通い、筋トレをしているそうです。
足を鍛えることを強調されました。
転倒⇒骨折⇒入院を繰り返したくない、と力説された。

それは、認知症にならないことを意味します。
年を取って入院を繰り返すと、よく認知症状が出ます。
経験上、多くの人がそうで、人間の性にさえ思います。

認知症になれば、記憶が損なわれ物の判断ができなくなる。
そうなると平穏死は無理でしょうか。
鳥越さんは、がんより認知症のほうを恐れていました。

認知症終末期になると好きな音楽を聞いても分からなくなる。
鳥越さんにとって、最期の演出ができないことは想定外です。
終末期に自己決定できることは大切だと、改めて思いました。

平穏死は、予想される死です。
だから自分で死ぬ直前までの演出ができます。
ただし、認知機能が保たれておればの話です。

鳥越さんの話を聞いて思ったことは、
できれば認知症にならないこと。
それには転倒しないことが肝要です。

「転倒予防教室」というものが各地で開催されています。
しかし、本当に転倒しそうな人は、そこに来れません。
来られる人は転倒しそうもない人というジレンマがあります。

鳥越さんのお話を聞いて思ったことは、70代や80代
になれば可能ならば入院しない方がいいこと。
そのためには、転倒しない体造りが大切なこと。

もちろん、がんの手術や盲腸の手術などは入院が必要です。
病気による入院では無く事故による入院を防ぐという意味。
「メタボからロコモへ」という以前の文章を思い出しました。

ということで、
転倒をしないことが、平穏死の第2条件です。