《0545》 平穏死の条件(その6)/平穏死させてくれる施設を選ぶ [未分類]

何らかなの理由で施設に入居するとしましょう。
特養、グループホーム、老人ホームなどに。
そこで最期を迎えかけたとしましょう。

肺炎か、尿路感染か、心不全などでしょうか。
そこで、病院を勧める施設とそうでない施設があります。
それは、施設管理者の意向と主治医の意向があります。

施設で看取ろうとしてもそうさせてくれない施設があります。
理由を聞くと、2つくらい返ってきます。
手がかかるから、と看取りを1例も経験したことがないから。

たしかに寝たきりで発熱して痰を吸引することは大変です。
現場のヘルパーさんにそのような余裕は無いでしょう。
ですから、「悪くなったら入院」という施設が多い。

反対に「最期までしっかり面倒みます」という施設もある。
しっかり「看取る」施設と、全く「看取らない」施設に分かれます。
これは、施設の管理者の意向が大いに反映される部分です。

施設は平穏死OKでも、主治医が嫌がる場合もあります。
看取る自信が無い。
夜中に呼ばれたく無い。

施設管理者と主治医の意向の両者が揃わないと
施設での平穏死は難しいかもしれません。
入居前のパンフレットには素晴らしい言葉が並んでいます。

しかし、現実は違っていた!
とか、騙された!
そうした相談に乗る場合も多い。

最期まで診てくれるのか施設に入る時に聞いてください。
管理医ないし主治医の考えたかも予め聞いてください。
もし要領の得ない場合は、こう聞いてみてください。

施設で亡くなられた方が、入口から出て行くか。
入居者たちに見られながら、送り出してくれるか。
平穏死の条件、6番目は、施設を選ぶこと、です。