《0558》 平穏死の条件(その19)/胃瘻を議論しよう! [未分類]

昨日は、アサヒ・ファミリー・ニュース社主催の講演会で
在宅医療や平穏死に関する講演させて頂きました。
満員御礼で断られた方には本当に申し訳ありませんでした。

今日は2日連続の平穏死や胃瘻の講演の感想を書きます。
沢山の方がメモを取りながら、熱心に聞いて頂きました。
町医者の経験談でも何かの役に立つかと思い直しました。

両日とも沢山の質問を頂きました。

「何故、平穏死できないのか?」
「既に胃瘻が入ってて止めたいが、どうすればいいのか?」
「認知症にならないためには、どうすればいいか?」・・・

どれもこれも難しい質問ばかり。
でも一生懸命、お答えしました。
尊厳死の実際に関しては多くの宿題も頂きました。

胃瘻問題は、今後大きな国民議論になると予想します。
胃瘻議論から尊厳死議論が始まるものと、想像します。
あまりにも安易に入れられ過ぎた胃瘻の反動期でしょう。

日本の尊厳死議論は世界潮流から完全に取り残されています。
オランダの尊厳死は日本の安楽死。
日本の尊厳死は日本の安楽死なのです。

日本の尊厳死はオランダでは当たり前のことなので
特に言葉はありません。
そして、日本だけに存在する胃瘻問題。

各地で、胃瘻を考える市民フォーラムのような
イベントの開催が予定されています。
もはや、この議論はタブーではなくなりました。

市民の立場では、平穏死や胃瘻に関する勉強会に
できるだけ参加して、自分で考えることでしょう。
答えは、我々自身が「造る」ものだと思いました。

平穏死の条件、19番目は、平穏死や
胃瘻議論にみんなが参加することだと思います。