《0056》 「家に帰りたい」のにどうしたら? [未分類]

病院が大好きな人がいれば、大嫌いな人もいます。
いずれにせよ、がんや老衰で、人生の終末期になると
ちょっと話が変わってきます。

「家に帰して、家で最期を迎えさせたい」と願う人が増えています。
しかし、主治医にそう訴えても、「状態が悪いから家では無理」
と取り合ってもらえないケースが結構あるようです。

急性期病院なら、2週間程度で追い出されるので、 もう少し
ゆったりした病院での話です。

ご家族から「家に帰りたい」という相談をよく受けます。
病院まで手を引っ張っていかれたり、無理やり拉致して
連れ出してくれ、という相談も。

「主治医とよく相談してください」と言うしかありません。
いったん入院したら、そこは外国と同じ。
治外法権なのです。

先日、願い叶わず、病院で亡くなった方のご遺族が、
「病院の医者を訴えたい」と、泣きながら相談に来ました。
丁寧に説明して、無用な訴訟を止めました。

「あなたの想いを、私が代わって発信しますからね」
と約束したので、こうして書いています。