《0560》 看護師は何をめざすのか [未分類]

地域医療研究会全国大会で高知市に来ています。
少子超高齢化社会をどう乗り切るかという課題。
全国の医療者、官僚、政治家が議論しています。

医療の問題は、年を追うごとに複雑になります。
夕方に高齢者の救急問題が論じられていました。
呼べばすぐに救急車が来ても、運ぶ病院が無い。

在宅、在宅というけれども、独居でも大丈夫か。
病院と同じ程度の医療の質が担保されないと、
在宅医療の普及は難しいとの意見も出ました。

今後、在宅医療が軸になってきますが、在宅を
支える後方ベッドの確保が重要になってきます。
明日もこの議論が続きます。

夜には、セミナーが2つありました。
ひとつは、「看護師は何をかざすのか」。
もうひとつは、「南相馬市の医療の現状と課題」。

元国際看護師協会会長の南裕子氏も前日本看護協会会長の
久常節子氏が看護師の未来についてダブル講演されました。
2人ともとてもパワフルな方で、圧倒されました。

2人とも高知出身。
看護は高知で動いていることがよく分かりました。
竜馬の血が2人の看護師にも流れているかと感じました。

大病院が、7:1看護になっても過重労働であること。
まだまだ賃金問題に取り組んでいること。
そして専門看護師と特定看護師問題にも言及されました。

専門看護師とは、療養を支える看護師。
特定看護師とは、診療を補助する看護師。
何度聞いても、その区別を理解できずにきました。

専門看護師制度ができても、まだ充分に普及していません。
それらの定義を巡っては、まだまだ議論が残っています。
在宅分野の訪問看護師は実質特定看護師の働きをしている。

医師の処方したお薬の調節や
予め医師が出した指示の中での施行。
看護師さんはすでに許容された範囲で現場判断しています。

看護教育は全て4年制を目指していますが、実現していません。
しかしお隣韓国は、いち早く、4年制を成し遂げたそうです。
看護教育においても国際競争があることを知りました。

医師26万人に対して、看護師は140万人もいるそうです。
医師不足と言われていますが看護師の活躍が解決策のひとつ。
看護師には明るい未来があることを確信した夜になりました。