《0057》 大腸がんの抗がん剤治療 [未分類]

大腸がんも増加しています。
進行したがんがあっても、全く無症状の人もかなりいます。

大腸がんは比較的「のんびりがん」です。
肝臓に転移していても、可能なら手術をします。
肺や脳に転移していても同じです。
追いかけるだけ追いかける、がんなのです。

3年がかりで4回の手術を乗り越えて、週に2回のゴルフを
楽しんでいる80歳代の患者さんもおられます。
診察に来られるたびに「あきらめたら駄目だな」と、教えられます。

手術ができない場合や手術後に駄目押しをする場合に
「抗がん剤治療」を行います。
FOLFOXやFOLFIRIというメニューで、外来で2週間ごとに薬を入れます。
そのため、IVHポートという点滴の刺し口を埋め込みます。

抗がん剤を入れた週はかなり弱って、外来や往診で点滴を
依頼されることがよくあります。
まるで、ボクシングのトレーナーのような役割です。
こうした闘いが年単位で続くこともあります。

病院の主治医は変わっても、地域のトレーナー医は変わりません。
町医者は、こうして精神的な絆が少しずつ強くなります。