《0571》 不思議な出来事 [未分類]

今週は、ある病院の研修医が「地域医療」の研修に来ています。
昨日午後は、大阪のホテルで私の認知症の講演を聞いて頂きました。
それから、よもやま話をしながら、何件かの在宅を回りました。

最後の家に着いた時に、無口なその研修医が呟きました。
「ここは僕の家です」
「えー!」

なんとその研修医が住む家の周囲全部が、在宅患者さんでした。
右も、左も、前も、斜め向かいも・・・
まさに在宅患者さんに囲まれた中心に彼のお家がありました。

「住んでいるところを想像しなさい」
「病気だけでなく、生活も見ないといけないよ」
「住宅環境を知らないと病気は見えないからね」

月曜日からこう話してきましたが、まさに現実になりました。
自分の家の周囲が全部、自分が働く病院からの在宅患者とは。
偶然とはいえ、不思議な出来事でした。

最近、ほかにも不思議なことがありました。
後輩の有名ながん専門医が関西に帰ってきました。
電話で緩和医療や在宅医療について話をしました。

「緩和医療にも頑張るし、在宅にも興味がある」とのこと。
「ちなみにどこに住んでいるの?」と聞いてみました。
聞いてビックリ、話しているマンションの真上が彼の家でした。

私が何度も入る在宅患者さんのお家の上が、彼のお家。
エライご縁だこと。
ついでにその在宅患者さんを診てもらおうかと思いました。

しかし、それはできません。
保険診療は、保険医療機関に登録した医師しかできません。
彼は、別の大病院の勤務医ですから、それは不可能です。

過去にも同じようなことがありました。
往診してみたら、偶然、有名な医師の親だった。
また、親しい知人の親だったことも・・・

まあ、とにかく不思議なことがあるものです。
世の中狭い、のかどうかわかりませんが、
時の流れに身を任せて生きています。

PS)
毎日、着々と11月13日の準備をしています。
しかし、みなさんが来てくれるか不安で一杯です。
どうか、みなさん、神戸に遊びに来てくださーい!